2016年12月20日火曜日

441)名称変更のお知らせ

整心療法研究所(埼玉県上尾市・大阪市・和歌山市)のブログへようこそ。
従来型の精神分析(無意識を意識化する)を凌駕し、新しい視点から人間の精神にアプローチする方法を研究中です。
それに伴い、ブログの名称を「シニフィアン研究所」から『整心科学研究所』に変更することにしました。
その詳しい内容に関してはまだ研究中であるなどの理由により、ここでは明記しないこととします。
これからは、その視点から気づいたことを可能な限り簡潔に書くことを心がけます。
なお、Twitterも併せてフォローしていただくとブログとの関連性がより解りやすいかと思います。
また、HPも新たに作成中ですが、それまでは従来のHPを参照ください。

Twitterは https://twitter.com/rakuhomanami 
HPは  http://signifiant-lab.com/   です。

2016年12月5日月曜日

440) 12月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の整心療法家、楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知り、実践したいと考えている人にとって、整心療法という対話療法は有効な方法です。

今日は「12月度関西出張のお知らせ」 について書きます。 
* 6日(火)~8日(木) 大阪市・和歌山市
面談・精神分析活用講座・≪鏡の段階講座≫他
フリートーク(テーマ「ひと区切り」
* 5日(月)・9日(金) 埼玉県大宮市

詳しくは、シニィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/ 
Twitter https://twitter.com/rakuhomanamiを参照、連絡ください。
=========================================
≪自らの心が整っていく=整心療法≫
ただ雑談をしているだけなのに、気づいたら何となく調子がよくなっている。
気にならなくなっている。調子が良くなっている。
そんなことが知らないうちに起きている。
これらの状態になることを『心が整う』と呼ぶ。
それは、意識の隙間を通り抜けて無意識と呼ばれるものに作用する。
本人が気づかない形で作用を及ぼしている。
喩えるなら、サブリミナル効果のようなもの。
雑談時には何の変化も感じない。
その作用は徐々に進行し、後に本人にも自覚できるものとなる。
ただ、その自覚の仕方にも特徴がある。
自らが思いついた、考えたという形での自覚。
そのような療法を『整心療法』と命名した。
作用を与える側には緻密な準備とトレーニングが必要なことはいうまでもない。

2016年11月7日月曜日

439)11月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の整心療法家、楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知り、実践したいと考えている人にとって、整心療法という対話療法は有効な方法です。

今日は「11月度関西出張のお知らせ」 について書きます。 
* 8日(火)~10日(木) 大阪市・和歌山市
面談・精神分析活用講座・≪鏡の段階講座≫他
フリートーク(テーマ「『知る』喜びと『ワカラナイ』不安」
* 7日(月)・11日(金) 埼玉県大宮市

詳しくは、シニィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/ 
Twitter https://twitter.com/rakuhomanamiを参照、連絡ください。
=========================================
≪野原でセラピープロジェクト≫
従来型の精神分析に疑問を持ち、精神分析をも包括した新しい観点からの療法に出会いました。
クライアントと時空を共有することで、クライアントの心身が自ずと整っていく。
その療法を活用するために新しく『野原でセラピープロジェクト』を立ち上げ、その療法を活用する人を『整心療法家』と命名しました。
まだ、スタートしたばかりですので、詳細は追ってtwitterやHPにて掲載する予定です。
 

2016年9月5日月曜日

438) 9月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。

今日は、「9月度関西出張のお知らせ」 について書きます。 
* 6日(火)~8日(木) 大阪市・和歌山市
面談・精神分析活用講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫他
フリートーク(テーマ「自分を好きでいる」
* 5日(月)・9日(金) 埼玉県大宮市

詳しくは、シニィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/ 
Twitter https://twitter.com/rakuhomanamiを参照、連絡ください。
=========================================
≪ただ何となく良くなってる気がする≫
「言葉で説明できないけど、何となく良くなってる気がする」
時折、こんな語らいを耳にする。
そんな時、少しホッとする。
刺激が強いとき、人はそれに圧倒される。
するとそれに対する反応も大きくなる。
逆に刺激が弱いとあまり気にしない。
そんな刺激が重なると、緩やかに浸透しやすい。
そして、気がつかないうちに取り込んでしまっている。
そんな時、何となく違う気がする、良くなってる気がすると表現する。

2016年8月21日日曜日

437)心の自己治癒力

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「心の自己治癒力」 について書きます。  
人間の体は「自己治癒力」と呼ぶものを持っていると言われています。
それと同じように、心にも「自己治癒力」と呼べるものを持っているようです。
では、心の自己治癒力とはどのようなものか。
自動的に作動するものか否か。
自動的ではないとすると、どうすれば作動するのか。
これらについて今の時点で考えていることを書いてみます。
なぜ心にも自己治癒力があると言えるのか。
今はクライアントを通して学んだとしかいえません。
結果的にクライアント自らが治していくのです。
もちろん、分析家は理論に基づいた姿勢でその場にいます。
でも気づき治していくのはクライアント自身なのです。
クライアントと分析家は限られた時空を共有し、クライアントが語ることで時空を変化させます。
(語るのは言葉だけではありません)
その変化を分析家が受け止める。
その時空の中での変化がクライアントの自己治癒力を作動させるきっかけとなる。
この体験が共有の時空を離れても継続しているようです。
その何らかの変化を持って次回やってくる。
そしてまた自ら新たな刺激を作動させる。
その繰り返しの中で治癒していく。

目前の苦悩は表面に現れた症状と捉え、それを裏側で支えている何かを変化させれば症状も変わる。
その観点から、クライアントと分析家の限定された時空がクライアントの心の自己治癒力を刺激するのだと考えています。

その経験が限定的であり、非日常的な時空を設定するからこそ作動させることができるのでしょう。
自らの心の自己治癒力を作動させるきっかけは、日常のあちこちに転がっているのかもしれません。
ただ、それを自己治癒力を作動させるきっかけとするためには、ある特別な刺激が必要なのかもしれません。
その刺激を精神分析家は意図的に、しかもクライアントにそれと気づかせない形で用意していると言えるでしょう。
その刺激を受けるからこそ人は自ら治癒してくのではないでしょうか。

そのようなことを日々クライアントから学んでいます。
クライアントと分析家が意図的に時空を共有する場がセラピールームなのです。

2016年8月1日月曜日

436) 8月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「8月度関西出張のお知らせ」 について書きます。 
* 2日(火)~4日(木) 大阪市・和歌山市
面談・精神分析活用講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫他
フリートーク(テーマは「前向きに行動する」
* 1日(月)・5日(金) 埼玉県大宮市
詳しくは、シニィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/ 
Twitter https://twitter.com/rakuhomanamiを参照、連絡ください。
=========================================
≪便乗する前に≫
様々な出来事に遭遇する時、人はそれぞれの立場や価値観から意見を持ち時には発信する。
自己主張や言論の自由の観点から、是非は問わないし問われない。
ただ、まことしやかな観点とされる意見に同調し、増幅する場合がある。
それが多数になる時、それが思いもかけない大きな力となる可能性がある。
そのことにどれだけの人が気づき、自らに問いかけているかと考えてみる。
それも一つの考え、これもそう、あれもそう。
一つの事柄も、見る方向が変われば見え方も変わることを忘れないでいたい。

2016年7月4日月曜日

435) 7月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「7月度関西出張のお知らせ」 について書きます。 
* 5日(火)~10日(日) 大阪市・和歌山市
面談・精神分析活用講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫他
フリートーク(テーマは「差異の認識」
* 4日(月)・11日(金)埼玉県大宮市
詳しくは、シニィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/ 
Twitter https://twitter.com/rakuhomanamiを参照、連絡ください。
=========================================
≪言葉の前に+もしくは-の符号が付いている≫
言葉そのものには、その前に+(良い)もしくは-(悪い)の符号は付いていません。
私たちは日々それらの言葉を使って意思伝達をしています。
ところが、その意味内容によって気づかないうちに+(良い)もしくは-(悪い)の符号を付けてしまっている。
その意味によって意思表示や伝達をしているつもりが、+か-の符号で判断してしまっている。
そして、他者に対してだけでなく、自分をも+か-の符号で判断している。
それによって、時には自責の念に捉われたり他者批判したりする。
それも自らそのことに気づかないまま。
そこから苦悩や争いも生じてくるのではないでしょうか。
+、-の是非ではなく、自ら意識しないうちにそれらの符号を付けて(付けられて)しまっていることに気づくことが大切だと考えます。
気付いたなら、不必要な自責や他責は激減し、新たな何かが見えてくるのではないでしょうか。 

2016年6月27日月曜日

434) 比べない・評価しない・裁かない

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「比べない・評価しない・裁かない」 について書きます。 
家庭や社会の中での対人関係や、子どもや人を育てる上で大切な姿勢について考えてみます。
相手のためを思ってとの言葉とともに、陥りがちな三つのことについて書いてみます。
1. 比べる

一番やりがちなことでしょう。
家庭内では兄弟姉妹間、親戚や近所の同世代の人との比較。
社会では、同僚や会社、組織内での比較。
他には、過去の自分と今の自分、理想と現実、何らかの教義や主義主張と自分なども含みます。
2. 評価する 

学校や社会ではこれを中心に決定されることが多いかもしれません。
比べた後には必ずと言っていいほど評価をしてしまいがちです。
3. 裁く

比べ、評価し、そして最後に裁くと続きます。
結果、「だからダメだ」と否定して(されて)終了となります。 
「比べる」「評価する」「裁く」
これらの言語自体に良い(+)悪い(-)はついていません。
ただ多くの場合、これらの言語の前に(-)の符号をつけて使いがちではないでしょうか。
ですから、どうしても否定的な響きをより強く抱いてしまいます。
そして、最後は自他ともに「ダメだ」に辿りついてしまいます。
以上のことから、対人関係などにおいて自他ともに育てるために必要な姿勢がみえてきます。
まずは、
「比べない・評価しない・裁かない」
これらの連鎖をしない方法はまず「誰とも、何とも比べないことだ」と考えます。
人は比べたら評価したくなるし、評価したら善悪をつけて裁きたくなるものです。
だとしたら比べないのが一番。
そこにあるのは「差異」それだけではないでしょうか。
シニフィアン研究所ではこの観点から分析、レクチャーをしています。
 

2016年5月9日月曜日

433) 5月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「5月度関西出張のお知らせ」 について書きます。 
*10日(火)~12日(木) 大阪市・和歌山市
面談・精神分析活用講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫他
フリートーク(テーマは「愛は二人の外部にある」
*9日(月)・13日(金)埼玉県大宮市
詳しくは、シニィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/ 
Twitter https://twitter.com/rakuhomanamiを参照、連絡ください。
=======================================================
☆ 人は皆、自己治癒力を持っている
身体においても自己治癒力とかホメオスタシスがあるといわれるように、心にも自己治癒力とでもよべるものが備わっていると考えられる。
日々、クライアントとの語らいの中で、時としてそのような事象に出くわす。
分析家はそのためのタイミングと適切な表現を心得ていれば十分だと思う。
それは、スキー板で雪面を滑り降りる時のストックの操作にも似ている。
自らの裡に備わっている力を引き出す、あるいは刺激するといっていいかもしれない。
『クライアントが自らを治癒する』 
このように言っても過言ではないように考えている。 

2016年4月21日木曜日

432)マイペースを創る

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「マイペースを創る」 について書きます。 
物心ついた頃からしつけという名のもとに、周りに合わせること(協調性)を強いられてきた人は多いだろう。
大人になってもいつの間にか周りに合わせることを基準にしてしまっているかもしれない。
そんな中で、周りに合わせることに疲れ、疲弊し、やがて外に出ていけなくなる人がいる。
その結果、「引きこもり」などという名称を付けられる。
彼らにとって、引きこもることは自分を守るための一つの手段でもある。
この観点から考えると、無理やり引き出そうとすることは必ずしも得策とは限らないだろう。
引きこもるにはそれだけの理由があるのだろうから。
自分のペース(以下マイペース)が解らなくなってしまった時はどうすればいいのだろう。
まず、マイペースを創ること。
なぜならほとんどの場合、何がマイペースかさえ解らなくなってしまっているから。
それまで周りに合わせることばかり考えてきたのだから、解らなくて当たり前。
それなら今から創ればいい。
その一つの基準は「自分が楽な方を選ぶこと」
まずこれを決め、それに従って判断する。
これを少しずつ重ねていくと、マイペースがみえてくることだろう。
追記
これらを実践するには、他者のサポートが必要となってくることを申し添えておきたい。

2016年4月4日月曜日

431) 4月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「4月度関西出張のお知らせ」 について書きます。 
*5日(火)~7日(木) 大阪市・和歌山市
面談・インテグレーター養成講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫
フリートーク(テーマは「幸福感~無知と貧困」
*4日(月)・8日(金)埼玉県大宮市
詳しくは、シニィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/ 
Twitter https://twitter.com/rakuhomanamiを参照、連絡ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆ ボチボチとマイペース
関西のある地域では、慌てず自分のペースで物事に取り組むことを『ボチボチやる』といいます。
よく例として挙げられるのは「儲かりまっか?「まあボチボチでんな」という会話でしょうか。
他にも「まあ慌てんとボチボチやんなはれ」などなど。
「ボチボチやる」ことと「マイペース」は とても大切なことだと考えています。
周りに合わせることに必死で、自分のペースが解らなくなってしまい立ち止まってしまった人。
マイペースが最初から学習できなかったのではないかと考えられるケースもあります。
常に誰かのペースに合わせることばかりを求められ、それを自分のペースだと錯覚している。
そのまま進めている間は問題はありません。
ただ、何かがきっかけとなって疑問を持ち始めた時、人は戸惑い、立ち止まってしまうようです。
そんな時、『今はこれでいい、ボチボチやりましょう』と言うことにしています。
マイペースが解らなくなっているのですから、立ち止まった状況を今は良しとする。
そして慌てず自分にとってのマイペースとは何なのかをじっくり考えながら探していきましょう。
そう言います。
《慌てずボチボチとマイペースとやらを探しませんか。》 

2016年2月29日月曜日

430) 3月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「3月度関西出張のお知らせ」 について書きます。
 
 ≪関西出張のお知らせ≫
*1日(火)~3日(木) 大阪市・和歌山市
面談・インテグレーター養成講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫
フリートーク(テーマは「タッチハンガー」
*29日(月)・4日(金)埼玉県大宮市
詳しくは、シニィ4アン研究所のHP http://signifiant-lab.com/  
Twitter https://twitter.com/rakuhomanami、を参照、連絡ください。

2016年2月27日土曜日

429)無条件の愛の対象

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「無条件の愛の対象」 について書きます。
 
<ある日のローカル電車の中での光景から >
田園風景の中をガタンガタンと不器用な音を立てて走るローカル電車の中でのこと。
ある無人駅から乗り込んできたちょっと強面のおじさんが向かいの座席にドスンと座った。
機嫌悪そうな憮然とした面持ちで前を向いて座っている。
ちょっと関わりたくないなと思わせる雰囲気を漂わせていた。
なるべく視線を合わせないように気を付けながら、時折視線を泳がせていた。
その時はまだ、後に思いもかけない光景を目にするとは考えもつかなかった。
少なくとも私は。
しばらく風景が流れたある瞬間。
近くで可愛い「あ~」という声がした。
その声の方に目を向けると、赤ちゃんがそのおじさんの方に小さな手を向けていたのだ。
若いママの腕の中に抱かれた 生後まだ4・5か月だろうか、いわゆる赤ちゃんから一人分の座席を隔てた距離にあの強面のおじさんが座っていたのだった。
少し緊張したママが慌てた様子で赤ちゃんをあやしていた。
決して多いとは言えない乗客が少なからず一瞬息を呑んだように感じた。

次の瞬間、その場の雰囲気が一変した。
何と、あの強面のおじさんがまるで別人になったのだった。
深く刻まれた顔のしわが満面の笑みに変身をとげた。
そのまなざしは一心にその赤ちゃんの上に降り注ぎ、なんとあやし始めたのだった。
赤ちゃんはというと、笑い声こそ立てはしなかったが、じっとそのおじさんのまなざしにまなざしで応えていた。
ママも我が子とおじさんを交互に見つめながらそのまなざしに参加していた。
その時間は果たしてどれくらいだったろうか。
無垢で無邪気だとされる赤ちゃんの一声が、強面を一瞬で笑顔に変えた。
そのおじさんの心中は解らない。
ただ赤ちゃんの一声がおじさんの笑顔を引き出したことだけは確かなことだった。
言葉(意味)の世界に自ら参加していない存在が、言葉の世界に住まう大人にとって無条件の愛の対象として作用したと言えないだろうか。
緊張した場の雰囲気を一瞬にしてほっこりとした空気に変容させた現場を目撃した。
まだ寒さの残る如月のひと日の出来事。
twitterでもつぶやいています。https://twitter.com/rakuhomanamiシニフィアン研究所のHPもどうぞ http://signifiant-lab.com/ 

2016年2月1日月曜日

428) 2月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「2月度関西出張のお知らせ」 について書きます。

≪関西出張のお知らせ≫
*2日(火)~4日(木) 大阪市・和歌山市
面談・インテグレーター養成講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫
フリートーク(テーマは「ことわり」
*1日(月)・5日(金)埼玉県大宮市
詳しくは、シニフィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/  
Twitter https://twitter.com/rakuhomanami、を参照、連絡ください。  

2016年1月27日水曜日

427) 環境を変えると自分が変わる

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「環境を変えると自分が変わる」 について書きます。
『孟母三遷』という言葉があります。
これは、 「子供は周囲の影響を受けやすいので、子供の教育には環境を選ぶことが大切であるという教え。」と辞書にあります。
子どもに限らず人は環境が変わると知らないうちに変わっていくようです。
では、どうして環境が変わると人は変わるのでしょうか。
ここでは、身体に受ける刺激が変わるという観点から考えてみたいと思います。 
人は日々刻々と変わる刺激を身に受けて暮らしています。
経験したことのない刺激に対しては意識するけれど、慣れた刺激に対しては意識しなくなるといわれます。
つまり、慣れた刺激に対してはその都度意識しなくても身体が勝手に反応するようになっている。
逆に、慣れない刺激に対してはその都度意識し、それに対する反応を模索するといえます。
ここから身体に受ける刺激を変えるとそれに対する反応が変わる。
反応が変わると結果的に行動が変わることになります。
刺激を変えるには例えば環境を変えればいい。
つまり、「環境を変えれば自分が変わる」ということになります。
こうして環境を選択することで自分を意図的に変えることは可能だと考えます。
他にも『朱に交われば赤くなる』『旅の恥はかき捨て』などがあります。
これらからも、人は環境に左右されやすい、環境によっていかようにも変われるといえるのではないでしょうか。

自分を変える方法は数多あると思います。
ここでは、環境を変える=刺激が変わる=反応が変わる=行動が変わる=自分が変わるとの観点から書いてみました。
twitterでは随時気づいたことを投稿しています。
興味を持たれた方はアクセスしてみてください。https://twitter.com/rakuhomanami  

2016年1月4日月曜日

426)言語と私&関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「言語と私&関西出張のお知らせ」 について書きます。
私たち人間は生まれる前からその国の言語(国語)で話しかけられ、やがて同じ言語を話すようになります。
そして、その言語を身につけつつそれによって構成されている社会に参入し、生きていくこととなります。
その中では自らの意志や考え、内から湧き上がってくる情動と呼ばれるものを言語の置き換えて伝えるように求められます。
そして自らも他者との間で意思伝達や理解のために言語を使用します。
また一方では、言語によって喜怒哀楽を引き起こしたり、引き出されたりもします。
非常に便利なツールでもあり、やっかいなものともいえます。
成長するとは自らの意志や考え、情動をより的確な言語に置き換え続けていくことと言えるかもしれません。
それほど言語と私との間には密接な関係があり、私の身体の隅々まで浸透している。
もっというなら全身を言語に巣食われているといっても過言ではないかもしれません。
言語に笑い、喜び、時には泣き、怒り、悩み、苦しむものなのでしょう。
このように、言語と私とは切っても切れない関係なのです。

これらのことを再度認識し、言語と共に活き、時には言語のない世界に身を置いて言語を洗い流す。
そして、また言語の世界へと参入していく。
これらの間のバランスをとりつつ今年も生きていく決意を新たにスタートしました。
==================================================
≪関西出張のお知らせ≫
*5日(火)~7日(木) 大阪市・和歌山市
面談・インテグレーター養成講座・≪人間講座-象徴界に生まれる≫・フリートーク(テーマは「優しさ」)
*4日(月)・8日(金)埼玉県大宮市
詳しくは、シニフィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/  
Twitter https://twitter.com/rakuhomanami、を参照、連絡ください。