2012年10月14日日曜日

289)夢を持つこと=夢についての語らいを育てる

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。

           
今日は、「夢を持つ=夢についての語らいを育てる」 について書きたいと思います。
夢を持つには、
まず『夢を語れる=言語化できる』ことが大切であり、
また達成するためにも言語が必須だと言いたいと思います。


「将来の夢は何?」
「あなたはどんな夢を持っていますか?」
幼少のころから、このように聞かれてきたのではないでしょうか。
そして今、聞かれたらどのように答えるでしょうか。

夢を持っているとは、
その夢について語れることを意味します。
語れるということは、そのことに心が向いている=関心を持っていることです。
詳しい知識を持っていることは必須ではありません。
知識はそれを実行するための一つの手段として必須のものです。
ここでは、実行できるかできないかではなく、
その夢について語れるかどうかを中心に考えます。

特に、子どもに対しては注意が必要です。
子どもの語りに対して≪オールOK(肯定)すること≫です。
決して、それは無理だと否定しないことです。(たとえ現実的に無理だったとしても)
なぜなら、ほとんどの子どもは想像の世界を生きているからです。
夢についての語らいをした時は
『そう、なれたらいいねえ』
『そう、できたらいいねえ』と答えてあげましょう。
何よりもそんな語らいの中に、夢を語ることの楽しさと喜びを持つことこそが大切だと思うのです。
この『夢を語ること』こそ、夢を実現させるエネルギーとなるのではないでしょうか。
年齢を重ねる中で、実現可能な夢へと変化してゆくものです。
子どもの夢をつぶさないこと。

繰り返しになりますが、
夢について語ることこそが一番大切なのです。
もっと言うと
言語こそが夢を実現へと導く羅針盤』だと言いたいと思います。
人は関心があることに対しては、努力を惜しまないでしょう。
時間も労力もお金も惜しまずに注ぐことができるのです。
実現可能かどうかよりも、実現するとの強い意志力が必須です。
それは
『私は〇〇する』と言い切れることです。
その言語に導かれて努力するのではないでしょうか。
夢の実現に向かって努力するとは、夢を語る言語に導かれてゆくことを意味する。
このように考えられるのではないでしょうか。

遠回りをしましたが、
夢を持つことは、夢についての語らいをそだてることだと思います。
幼少期から子どもの夢を育ててあげましょう。
夢についての語らいを聴いて、オールOKしてあげましょう。
そうすればきっと、その言葉に導かれて顔を輝かせて努力することでしょう。
それも心を育てる大切な一つであり、
思春期を乗り切るエネルギーだとも思うのです。

シニフィアン研究所のHPも参照ください。http://signifiant-lab.com/
「オールOK子育て法」はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/
「不登校の子どもの母より」のサイトhttp://signifiant-lab.com/escape/
「思春期の悩み」のサイトもあります。http://signifiant-lab.com/eatingdisorder/

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