2012年9月16日日曜日

275)万が一は実現することを目指している

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「万が一は実現することを目指している」 について書きたいと思います。

ここでは、
『万が一は実現することを目指している』
ということを、保険を例に、精神分析の観点から書いてみたいと思います。
(*保険加入の必要性の有無や、保険の是非について述べているのではありません)

大抵の人は『万が一の時の安心のために』と考えて(勧められて)保険に加入することでしょう。

ある人との雑談の中で、保険に話が及んだ時のことです。
万が一の時のために、ある保険に加入していたそうですが、
そのおかげで保険金が下りて助かったとのこと。
(ここまでは、ありふれた話でしょう)
その次に、その人が言いました。
≪実は私、〇〇(病名)保険に加入しているんだけど、かなり以前から掛けているから絶対元を取らなきゃ損だわ。≫


それを聞いて、びっくりしました。
この人はもうすでに自分の病気を決めていると思ったからです。
そして、その人に聞きました。
「それって、もう将来の自分の病気を今から決めてるってこと?」
「そりゃそうよ、あれだけ掛けてるんだから、病気になるなら保険金がもらえる病気にならないと意味がないじゃない」

もちろん、先のことは誰にも解りません。
健康に関することをテーマにすることは、慎重であるべきことだと思います。ですが、この人の語らいを聞いている限り、
「その人の気持ちは、その病気に向かっている」
つまり
『万が一は実現することを目指している』と考えられるのではないでしょうか。

このように、
「意識しないところで、意図しない方向へ向かっている可能性があるもかもしれない。」
ということを書きたかったのです。
何気ない一言の中に、自分でも気づかないものが隠れている。
精神分析は、それらを明らかにする一つの方法だと思います。

シニフィアン研究所では、
精神分析を通して、自ら気付くための面談や講座などを用意しています。
興味を持たれた方は
シニフィアン研究所http://signifiant-lab.com/をご覧ください。

私と精神分析http://agency-inc.com/analysis6/も参照ください。

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