2014年5月15日木曜日

379)オールOKは社会参入への第一歩

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の真道満喜(しんどうまき)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えませんか。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題・つかみ放題だと実感することでしょう。
今日は、「オールOKは社会参入への第一歩」 について考えてみます。
前回、「母が子どもを欲望することが後に他者、社会へとその関心を向けていく基礎となる。」書きました。今回は、このことをもう少し考えたいと思います。
≪母が子どもを欲望する=子供も母を欲望する≫ 
これは母が自分に対して関心を持ってくれるから、自分も母に関心を向けるということです。
この逆は、ほぼ成立しないと考えてよいと思います。
つまり、子どもがどんなに母に関心を向けていても、母が子どもに関心を持たなければ、子どもはやがて母に関心を持たなくなるということです。

では、母が子どもに関心をもつのはなぜでしょう。
それは個人的な理由はさておき、その根底には子どもを通して自分の果たせなかった欲望(夢)を実現しようとしているからではないでしょうか。
例えば、「自分と同じ苦労を子どもにはさせたくない」
「自分がしたくてもできなかったから、子どもにはさせてやりたい」
などの表現がそのことを物語っていると思います。
この母の欲望が子どもに「何とか母の期待に応えたい。母の喜ぶ顔が見たい。」との欲望をもたらします。つまり、子どもは母の欲望に導かれ、母の欲望をわが欲望とし、社会で実現しようとする。
こう言ってよければ、≪子どもは愛着の対象である母の向こう側に社会をみているのです。
なぜなら母は、社会の中であらゆる希望や時には不満を持って生きていまるからです。
母は社会の中での果たせない夢を持っているからこそ、子どもを欲望する。
そしてその母の欲望が子どもを社会へと導く基礎となる。
以上から、母が子どもを欲望し(=関心を持つ)ことは、子どもが社会へと参入するための第一歩となると言いたいのです。
そして、子どもの関心を母に向けさせる基本がオールOKの姿勢なのです。
オールOKは子育てだけでなく、すべての年齢の人の心を成長させる基本です。
私たちは皆、子ども時代を経て大人になります。
その途上でオールOKの体験をどれだけしているでしょうか。
何かをきっかけとして、再度その体験をしたいと切望する時があるようです。
その時は、体は大人でも心は子ども時代に戻りたいと叫んでいるのです。
ですから、その人の年齢に応じたオールOKをすれば必ずまた社会の中へと出ていくことでしょう。
質問、疑問、関心を持たれた方はシニフィアン研究所までご連絡ください。
http://signifiant-lab.com/ です。
スマートフォンにも対応しています。「シニフィアン研究所」で検索してください。
Twitterでもつぶやいています。https://twitter.com/sindoumaki 

0 件のコメント:

コメントを投稿