2013年10月6日日曜日

350)自分をコントロールする

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧き、しあわせ入れ放題だと実感することでしょう。
 今日は、「自分をコントロールする」 について考えてみます。

ある人が「自分をコントロールできない」と言っているのを耳にしました。
自分をコントロールするとはどういうこと?
自分の何をコントロールするのでしょうか。
たいていは、「感情」もしくは「行動」を指すのではないでしょうか。
「行動」は「感情」を元に表現されたものだとするなら、
「自分の感情をコントロールする」と考えて良いと思います。
そして、コントロールする必要性を求められるのは特に「負の感情」、例えば怒りや憎しみ、恨みなどが考えられます。

では、自分の負の感情をコントロールするとはどういうことを指すのでしょうか。
フロイトは「欲動は緊張の解放以外に帰着することはなく、逃避によっては達しされないものである」との意味合いのことを書いています。
欲動と感情とは同じではありませんが、外からの刺激に対して何らかの緊張が生じ、それがある感情を呼び起こしたと考えた時、その感情は開放することでしか、緩和されることはない、と読み替えてみます。

かといって、感情をそのまま出したら、対人関係はうまくいかないことは目に見えています。
子どもっぽい、わがまま、気ままだと受け取られてしまうことでしょう。
だから、負の感情は出してはいけない、押さえましょうと教えられがちです。
それが大人だ、できた人間だ、いい人だ、素晴らしいと褒められるかもしれません。
そうなると、益々負の感情は出せません。
いわゆるストレスと呼ばれるものが溜まり続けることとなります。
辛いです、苦しいです、爆発してしまいそうになります。
でも、我慢しなくちゃ、、、
いつか限界がやってくることでしょう。

他に回避する方法はないのでしょうか。
あります。
それは「言語化すること」です。
感情を、緊張をより適切な言葉に置き換えて相手に伝えること。
刺激からくる緊張を開放する=言葉に置き換えて伝えることです。
完全な解放はないかもしれませんが、少なくともある程度の負のエネルギーは開放されることでしょう。

以上から、感情をコントロールするとは、感情を抑えたり、書き換えたりすることではなく、適切な言葉に置き換えて伝えることではないでしょうか。そこから対話が生まれ、理解と解決へと繋がる可能性が開けると思うのです。

ふと耳にした言葉から「自分をコントロールする」ということを考えてみました。
ご意見などはシニフィアン研究所、迎意愛までお寄せください。
こちらです。http://signifiant-lab.com/


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