2015年5月17日日曜日

414)自発性を育てる=待つ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「自発性を育てる=待つ」 について書きます。
自発性を育てるには、まずそばに居る人が『待つこと』だと考えます。
自発性とは辞書によると、他からの教示や影響によるのでなく、内部の原因・力によって思考・行為がなされることとあります。
簡単にいうと、自ら発すること。
そのためにはどうすればよいか?
それは簡単、ただ一つ『待つこと』
その人が自ら発するその時をひたすら待つこと。
そのために必要なことは「沈黙」
つまり、その人を取り巻く人が黙って忍耐強く待つこと。
何も言わず、何もせず、ただ待つのみ。
これに徹すること。
しかし関心は向け続けていること。
この環境の中に居続けると、いつか人は何かを発せざるを得なくなる。
なぜなら沈黙は人の思考や想像を作動させるから。
眠りでさえも夢という思考を作動させる。
外から見ると、何もしていないかのように見えるかもしれない。
あるいは、寝てばかりだったり、ゲーム三昧だったりもする。
それに対して口出さず、意見せず、ただひたすら沈黙を守り続ける。
そうすると、いつか必ず何らかの言動を発する時がくる。
その時をただひたすら待ち続ける。

関心を抱きつつ、沈黙し待つこと。
これが自発性を育てる最初の環境だと考えています。

シニフィアン研究所のHP http://signifiant-lab.com/  Twitter https://twitter.com/rakuhomanami 

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